もう先週のことになりますが、
9月11日(水)、午後7時から開催された
「Affinity User Group JAPANミーティング #2」に行ってきました。
何故行ったかというと、Affinity というグラフィックソフトが今、話題になっていて、
興味があるからです。
今の時代、グラフィックソフトと言えば、Illustorater、Photoshop、Indesignなど、
ほぼadobe製品が主流ですね。
私も、会社のチラシ、DM製作で、上記のソフトを使っています。
だけど、adobeについて、最近、問題が指摘されました。
「CS6以降のアプリがいつでもすべて使える」という売り文句のAdobe CCが、事後報告すらなく過去のアプリが使えなくなった件 | Stocker.jp / diary
これを読んで、これはadobeが問題あるんではないか、そう思いましたが、
では今すぐadobe製品を使わなくなるか、というとそうもいかない。
DMやチラシはネットの印刷屋さんに頼んでますが、そういった印刷屋さんは
adobeかmicorsoftのソフトで作られたデータしか対応していないような状況です。
上記のブログでも以下のように書いて、簡単に切り替えられない状況を説明しています。
「Adobeの方針が気に入らなければ他社の会社の製品に移ればいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、印刷物のデザイン、Webデザイン、映像業界などでAdobeは独占的支配状態にあり「気に入らないから他社のものに移る」ということは、とくに仕事で使用している方には難しいのです。
(Stocker.jpより)
adobeのやり方に疑問は持ちながらも、仕事のためには使い続けていかないといけない。
そうなんだけど、adobeの代替ソフトとして、Affinityシリーズにもやっぱり興味がある。
何故興味があるかというと以下の記事を読んだから。
PhotoshopとIllustratorのほぼ全機能を搭載したAdobe XD並みに軽いプロトタイピングツールが発売 | Stocker.jp / diary
ということで、思い切って仕事帰りに行ってきました。
募集人数100名に対し、80名以上が申し込みされたそうです。
たぶんほとんどがwebデザイナーなんじゃなかったでしょうか。私みたいな片手間にソフトをいじる人はほんのわずかじゃないかと思います。
登壇者は、先のStocker.jpのなつきさん。
待ってるだけじゃ変わらないって、たしかにその通りです。
Affinityのことは、正直なにも知らない状態で行ったのですが、これはちょっと、がっかりと言いますか、残念なところです。
日本語組版に対応していないということは、均等揃えと詰め組みとか、あんまり仕事では使わないけど「ぶら下がり」もできない? ということなんでしょうかね。
チラシの中に、一つだけ、元々QuarkXPressで作ったものをIndesignで開いて編集し直したものがあります。
これをAffintiy Publisherで開いて編集し直して元のように組むのは難しいのかな。
そうった日本語特有の問題はありますが、縦書きフォントについて、なつきさん達の努力によって縦書きの場合の数字、アルファベットをきれいに見せられるようになったそうです。
ちょっと暗くて分かりづらいのですが、右側の女性が登壇者でフリーランスのwebデザイナーさん。
タイトルの通りで、Affinityシリーズを使うようになって、製作のほとんどをiPadでできるようになったそうです。
Affinityで製作したファイルの容量は、adobeのソフトで作るファイルのそれよりも格段に軽いのだそう。
デスクトップPCからノートPC、さらにタブレットへと、デザイン制作もモバイル化というか、場所を選ばずにどこでも出来る、そんな感じがします。
登壇者は業界で有名な長谷川恭久さん。
いろいろいいお話をされていたのですが、ちょっと失念しました、すみません。
イベントも後半になってもう終わり、という頃にサプライズゲスト!
これもすみません、名前を書き留めていませんでしたが、ドイツ生まれのwebデザイナーの方で、この方も数年前にadobe製品を使うのを止めて、今はAffinityシリーズを使っているそうです。
今回、日本でほぼ初めてだと思わるAffinityのイベントということで、顔を出されたようです。
日本語はあまりしゃべれないので、今回このフロアを提供されたメンバーズキャリア社の方が通訳されました。
Affinityを使ったwebデザインを発信している、自分のブログを説明中です。
ということで、予定の2時間を超えて登壇者のお話が終わったのですが、
さらにサプライズゲスト、で、webクリエイターのハンドルネームnibushibuさんが、
自身が作詞した『Affinity(のうた)』をギターの弾き語りで披露!
歌もギターもセミプロ級の腕前で素晴らしかったです。
歌詞の内容が、Affinityシリーズの特長を的確に表していて、この歌を聴くだけで、Affinityがどんなものか、ちょっと分かりますね。
Affinity(のうた)
GPUに最適化、されてるから
軽い、早い、それでいて、すごく使いやすいのさ
インターフェイスは日本語対応
MacもWindowsもiPadも
同じファイルをやりとりできるよ
そしてAIファイルも、PSDファイルも開けるし
ほんのちょっと再現しきれないところもあるけど、
それはきみのせいじゃないさ
Affinityのせいでもないさ
(まあ…しいて言うなら、、Adobeのせいかな…?
シンボル機能とかレイアウトの制約とか
グリッドやスナップのカスタマイズ、CMYKにも対応してる
Rawデータの現像も思いのまま
でも一番に伝えたいこと、それは
no subscription
Affinityって言葉には好みって意味とか
親密な関係という意味がありまして
あなたにとってもこれがAffinityなアプリに
きっとなるから使ってみて
Affinityにこれからまた新しい機能がふえたり
もっと使いやすくなるかどうかはきっと
あなたにかかってるんだ
声を上げてよ
きっと届くはず 海を越えて
Affinity なあなたに
Affinity なアプリを
Affinity
(作詞:nibushibuさん)
ということで、Affinityシリーズ、ちょっと考えようと思います。
1ラインセンス、6480円(税込)で、買い切りです。
但し、複数のPCには入れられないようです。
別のPCに入れたい場合は、また1ライセンスとして購入する必要があります。
仕事で使う場合、やはり一番の問題は、いつも頼んでる印刷会社(ネット印刷)が、Affinityシリーズで製作、もしくは保存したPDFファイルを受け付けてくれるかどうかです。
Affinityの利用者が増えていけば、印刷業界も対応してくれるとは思います。
少しでも早くそうなるように、Affinity、自分も購入しようかなと考えてるところです。